(副副題)
秋に日本に渡ってきたジョウビタキやツグミなどの冬鳥は梅の花が咲き始めると人が気付かれないようにそっと北に渡っていきます
(本文)
冬を迎えるのは嫌だな嫌だなと思って冬の寒さに耐えているうちに大寒を迎えました。寒さはこれからが本番ですが、それでも寒さの峠を越えたということで春が来るのを待ちわびます。
大寒の1月20日、家から少し行ったところは丘陵に畑が開けておりここに小さな梅林ができております。盆地状のこの地は空が大きく広がっていて北には高尾山が南には石老山が見頃の高さで聳(そび)えます。西には中央高速道路の小トンネルの出口から先の底谷の橋脚がみえ、目をこらすと甲府方面に向かう車の運行状況がわかります。東の方面には邪魔な壁はなく城山から先の橋本方面の空が大きく広がるのです。
この丘に家を建てたら快適な住まいができると思うのですが、大寒の日に用事で私のところを訪れが住宅に関心を持つある人がこの高台はよい場所だと夫婦そろって言っておりました。
家を建てたらいい場所であるところは畑になっており、あまり良い場所でないところに住まいをつくっているのが農家です。だから畑はそのまま良い場所にあり農業に使われているのです。とはいっても少しばかりの規模の農業では生計が立たないので牛の飼料になるトウモロコシなどが植えられており、一部は梅林になっておるのです。
冬の風邪のない日の日溜まりは日中になると気持ちのよい場所です。見晴らしのよい丘陵の梅林に枝打ちの手が入ったのは大寒の日でした。これからさき幾日もしないうちに梅の花はほころびることになります。
大寒の1月20日から2月4日の立春までは2週間ほどですし、3月3日のひな祭り、そして3月6日の啓蟄(けいちつ)まではさほど日はありません。そして3月21日の春分の日になりますと、春が来たと心から思うことになります。春分の日の日の出は5時44分、日の入りは17時53分です。
丘の上の梅林で元気に遊ぶ野鳥はホオジロです。スズメより少し大柄なホオジロは遠目にもよく見える尾の両端に白い筋によって直ぐわかります。ホオジロは身のこなしがスズメとは随分と違います。野鳥の身のこなしはそれぞれことなり、尾の振り方や飛び方などで私にはホオジロは直ぐわかりますし、好きな野鳥でもあります。ホオジロは2羽3羽と小さな集団で冬を過ごします。畑には秋の収穫のあとの落ち穂のようなものが沢山あります。これが雪が降ると拾えませんから大雪のあとでは野鳥は餌不足になって体を大きくふくらませてショボンとしております。雪のあと1日2日するとどこかに地面が見えて、木の枝も露出しますから野鳥たちの餌は何とかなって元気を取り戻すのです。
ジョウビタキは肩の先の白い旗は冬の野原に元気をふりまきます。波を打つような行動で庭のフェンスを行ったり来たりしているのがジョウビタキです。ツグミは大きくてズングリしていて先の尖った羽を水車のようにクルクルと回してロケットのように真っ直ぐ飛んでいきます。
冬鳥が野に見え出すと冬が来たなと思うのですが、梅の花がチラリ・ホラリと咲き出すと春はもう直ぐです。秋に日本に渡ってきたジョウビタキやツグミなどの冬鳥は人が気付かれないようにそっと北に渡っていくのです。ホオジロは留鳥ですからずっとここにおりますが、少しの地域を移動することはあるようです。
(書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)