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 フィルムカメラを持ち出して旅の思い出をプリントに残しておきたい(執筆 横田俊英)

(副題)
ニコンのスクリューマウント35ミリレンズがやってきた

 ニコンのスクリューマウントの広角レンズである焦点距離35ミリメートルで明るさのF値が2.5のレンズが手元にやってきた。このレンズを使うためのニッカ3Fというバルナック型のカメラもニコンレンズと同時にやってきた。レンズにはニコンの35ミリメートル用のファインダーが付いていたのである。このレンズはとても小さい。小さいレンズには小さなカメラボディーが似合う。小ささとエレガントさでよくマッチするのはライカf3であるだろう。その代用がニッカ3Fなのである。

 カメラレンズは一眼レフカメラが普及するのにつれて大きくなった。レンズ交換式のレンジファインダーカメラのレンズは小さなものが多かった。広角系のレンズは小さなものばかりである。ニコンのこのレンズは紫色をしている。レンズコーティングによるものである。初期のニコンの一眼レフレンズと一緒の色である。小さなカメラに小さなレンズ。小さなフォルムのカメラを鞄にいれて旅をするのはいいだろう。夏でも秋でも冬でも春でもいい景色にであったら思い出に写し取っておこう。

 デジタルカメラは小さくてもよく写り便利でもある。写した写真はパソコンに取り込んだあと、さらにハードデスクやCDRに移したりしたあとは行方不明になることが多い。これに対してフィルムを詰めたカメラは撮った写真をプリントするという約束事でなりたっているので、出会った風景の写真はアルバムに残されることになる。だからデジタルカメラは便利だけれど映像を残すということでは原盤の管理の面のことを考えると全幅の信頼を寄せてしまうことができないのである。

 フィルムカメラとデジタルカメラの行き来しながらの写真との付き合いでありこの先どのように展開するのかは不明である。半導体技術とパソコンの技術の結晶体であるデジタルカメラの能力は想像を絶するほどの飛躍するはずである。そのようになる写真とカメラの世界であるから今ある今使えるフィルムカメラのいいヤツを持ち出して旅の思い出や日常の風景をプリントに残しておきたいのである。そのようなことでニコンの小さな35ミリメートルレンズを持ち出しての旅であったが、このレンズは使わずじまいでキャノンのデジタル1眼レフとブローニーフィルムを詰めたカメラを使っていた。

(石川県の加賀市から白山スーパーラインを越えて高山のビジネスホテルに宿泊しているときに執筆)

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