2026年8月2日(日)に考えていたこと
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AIは意識を持つか、養老孟司は否定し、福岡伸一も動的平衡論でそれを否定する 森夏之
AIは意識を持つか、養老孟司は否定し、福岡伸一も動的平衡論でそれを否定する 森夏之
黒い瞳のスーザンと田渕義雄が讃えるルドベキアらしいのが咲いていた。
cabin、西の8畳の部屋。三段重ねの床板は表面に杉の無垢板を貼る。母屋のログを壁にして造った。
(タイトル)
AIは意識を持つか、養老孟司は否定し、福岡伸一も動的平衡論でそれを否定する 森夏之
(本文)
2026年8月2日(日)、晴れ、午後4時過ぎにcabinに降りると23℃、アイスコーヒーを脇に置いてパソコンを開いた午後6時30分には21℃。少し冷えたなと思う。23℃が気持ちよかったのである。
テレビを点けると高松城に関する番組を放送していた。NHKは現実政治から逃げる方法として歴史と歴史ドラマを用いているのだと改めて思う。
窓を開ける。庭を手に取るようにして眺められるcabinであることが嬉しい。500坪の庭の向こうの北側と東側は3,000坪ほどの公有地の林。窓の外は全面の緑、夏の盛期の林は日が射していると窓を明るい緑で染め上げる。時刻は18:48。
西の空に夕焼けが出て、同時に東の空が同じ色になった。東の空は北八ヶ岳の北横岳(2,480m)であり、この直下といってよい位置に山荘がある。
この数日、身体が言うことを聞かず、思考も重い。珈琲を飲まないでいるからだと勝手に結論付ける。それで昨日から珈琲を飲むようになった。紅茶はお茶代わりによく飲んでいるのだが、珈琲でないと気持ちが盛り上がらない。紅茶を珈琲の二倍飲めば同じカフェイン量を摂取できていることになるのだが、珈琲への信仰が私にはあるようだ。
cabinは今が一番の快適な時期。新建材を使わない造りで10坪を二間に割っている。母屋から通じる二間の天井までの高さは2.9m。この高さが効いてかマンションにはない居住空間ができあがっている。
午後7時に仕掛けられたタイマーが20灯の夜間照明が庭を照らした。空には明かりが残っているのだが暗い庭が嫌なのでこのようにしている。三つのサーチライトはシラビソの枝先に向けられていて、真っ暗になるはずの林に昼の緑を取り戻す。この時刻にNHKは長岡の花火大会の中継を始めた。進行役はすっかり爺さんになった良く知るアナウンサーであった。2011年の東日本大震災のときには盛岡局が初任地であったことによって物悲しげに被災者を慰める話をしていた、NHKのエースアナウンサーである。東日本大震災のときに長岡の花火大会が開かれたかは知らない。
今日は一本だけ残っていた500mlのキリン一番搾りを飲むことにしている。キャベツとレタスとカリフラワーのサラダを肴(さかな)に。明日はビールを買出しに街に降りる。
知の巨人と囃し立てられる外務省の分析官だった人が語るのをベッドに横になってスマホで聞いていた。マルクスの資本論を持ち出し、お金の物神性、別の言葉ではフェテシズムのことや、宗教などを語っていた。楽待というユーチューブでのことであった。物事をよく記憶していて、出身校が講演に招いた折には司会の教授が「知の巨人」と煽(おだ)て上げていた。
私はこの学校の経済学部に入学の手続きをしないで別の学校の法学部に行った。卒業後に思い返して経済学部に学士入学した。法学部時代に資本論を読み進めていたのであるが、体系的に学んだほうが良いと思ったのである。卒業単位を満たす履修届を出さないと学校から注意されるので必要数に留めた。気持ちとしては学習は資本論だけにした。卒業してもしなくてもよかったので、ほとんどの授業に欠席していた。財政学は必修単位であった。53年前に2冊で八千円するテキストを買わせていたのだから不合格は出さないだろうと試験のときにそうつぶやいていたら、150人いる者のうちの半数が不合格で卒業を一年延期させられた。このことを知ったのは卒業後何年かしてからである。私は卒業試験が終わってからは知人と雪山に出かけていて、卒業式の日には谷川岳の尾根に雪洞を掘ってお酒を飲んでいた。
図書の内容を積極的に記憶すること、特に教科書を記憶することを私は中学校時代から拒否するようになった。馬鹿なことであるが数学の入試問題を解くときに定理などをその場で導いてからにするなどしていた。最低限の記憶力を備えて社会と付き合わないといけないのであるが、積極的には記憶力は働かせない。だから難しい資格試験は敬遠した。敬遠というよりも挑むほどの能力は持ち合わせていなかった。それでも法学部、経済学部の教養科目に選んだ物理や数学は授業には出ずに、10分で仕上げた。出席点を取っていたために結果は「可」の評価である。
アインシュタインは「教育とは、学校で学んだことをすべて忘れてしまった後に、なお自分の中に残っているものだ」と言ったとされる。個別の知識や公式を忘れてしまっても、物事の本質を考える力や、学びによって養われた人間性・知性そのものが本当の「教育」(学びの成果)であるという。暗記した情報ではなく、自ら思考する力や生きる姿勢が身につくことの重要性を説く。本当であるかどうかは知らない。知識獲得に汲々とすることから私は逃げた。
動的平衡について。分子生物学者である福岡伸一は動的平衡を説く。生命が絶え間なく分解と合成、つまり自己破壊と再構築を繰り返しながら、全体としての秩序やバランスを保ち続ける。この状態が動的平衡であるとする。分子や細胞は常に流れのように入れ替わり、一年前の自分とは物質的に別物である。エントロピーの増大に先回りして自らを壊し作り変えることで、生命を維持する。生命の本質は固定された実体ではなく、要素間の絶妙なバランスや相互作用にある。生命はその流れにただ従っているわけではない。エントロピーに先回りするように自分自身を積極的に壊し、その壊した時間的な余裕を使って、新しいものを合成し続けている。
秩序あるものは、やがて秩序を失っていく。熱い珈琲はぬるくなり、壮麗な建築物も長い時間の中で風化していく。それが宇宙の大原則であるエントロピー増大の法則。福岡伸一は動的平衡とエントロピー増大の法則を関連付けて物事を説く。
AIは意識を持つか、が話題になる。養老孟司は否定する。福岡伸一も同じである。福岡伸一はそれを論理化する。その内容が上のようなことであり、「古いものが新しいものに置き換わるだけではない。新しいものさえも、絶えず壊しながら作り変えていく。その自己破壊と再構築の営みこそ、AIには真似できない生命の特性」なのである、という。
東京大学定量生命科学研究所の小林武彦教授は、講演や著書『生物はなぜ死ぬのか』の中で「生物が死ぬのは、次の世代(子孫)にスペースや資源を譲り、命のバトンをつないで進化を続けるためである」という生物学的な意義を解説する。その内容は次のようなこと。親世代がいつまでも生き残り続けると、限られた食料や生息場所(スペース)がなくなってしまい、若い世代(子孫)が生き残れなくなる。死によって世代交代が行われることで、環境の変化に適した新しい特徴を持つ子孫(多様性)が残り、生物集団として進化を続けられる。個体としての命は有限であるが、遺伝子は死を乗り越えて次世代へと引き継がれていく。
養老孟司と福岡伸一は特別な虫好き。小林武彦については知らないが生物学者で、元日本遺伝学会会長、元日本分子生物学会副理事長。
このようなことに関わって半日を過ごしていた。ログハウスの母屋の二階のベッドの脇にミソサザイ(鷦鷯)が顔をだした。一週間ぶりかな、気付かないときにも来ているはずである。長いこと部屋の隅などで遊んでいるときもあるが、この日は直ぐに出て行った。戸締りをしているのに侵入してきたときには入り口を空けて出ていくのを待つ。ミソサザイの侵入の後で家のある部分に隙間があることに気付いた。
珈琲を飲み、ついで紅茶を飲み、お腹が空いてビールが飲みたくなるのを待っている。これがなかなかやってこない。よく食べた後には体重があるところに落ち着くまでお腹が減らないという状態になっているためだ。170cm、60㎏という身体の平衡状態が続いている。
[参考]
【養老孟司】入院していました。
(262) AIには真似できない生命|壊しながら、作り変わる - YouTube
「生物はなぜ老い、そして死ぬのか」小林 武彦(東京大学 定量生命科学研究所教授)2023年度 軽井沢土曜懇話会 第2回
イオンモール熊本のガス爆発の瞬間映像(朝日新聞と毎日新聞のインターネット動画)
アマゾンの原始共産制生活のイゾラドと大膨張する米国金融資本主義の展開と同時存立の怪
米国の資本主義の構造的危機-その1-
米国の資本主義の構造的危機-その2-
イオンモール熊本のガス爆発の瞬間映像(朝日新聞と毎日新聞などのインターネット動画)
日本社会が恐れるべきは経済危機か自然災害と原発事故か
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