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紀州犬は心にしみる犬だ [ 紀州犬物語(紀州犬はいい犬です) ](執筆 横田俊英) (1)



(副題)
紀州犬は犬舎で寝そべっているだけで十分にいいのだと高田さんは言います

 犬を2頭以上飼うと犬好きを通り越して異様にみえます。観光地を犬を連れてめぐっていてそのように思いました。人が犬を連れているとその犬はいい犬にみえます。外見からはそうですが、一歩踏み込んでみると糞尿を散歩中にはしないで犬舎のなかですることが癖になっていたり、飼い主に好ましくないことがあるのです。

 好きであっても犬を2頭以上飼うのは楽しいときよりも苦しいときの方が多くなります。雨の日、風の日、雪の日、飼い主が風邪を引いているとき、外泊の外出をするときなどは犬の世話のことが悩まれます。犬には飼い主の事情で1日か2日の散歩の見合わせはやむなしとしても、これも犬に我慢を強いてのことです。犬を飼うなら1頭です。いい犬を1頭かうことがいいのです。それが犬にも人にも仕合わせなことです。

 犬を飼うなら1頭です。私には武蔵号という紀州犬のオス犬がいればいいのです。心にしみる犬というのがあって、紀州犬を長く飼ってきた石川さんという人は「飼い主の気持ちが何でもわかる人犬一体の犬がいて、この犬のことが忘れられない」と言っておりました。人の気持ちをどの程度理解するのかは基準の取り方で幅がでますが、何頭も紀州犬を飼い続けてきたベテランですから、よほど人の気持ちを理解する犬であったのでしょう。

 紀州犬は人の気持ちを良く理解する犬が多いようです。性質の良い、賢い紀州犬に育て上げれば、あるいはそうした犬に巡り会うことができれば犬を飼うことの楽しみは大きなものになります。こうしたいい犬との暮らしぶりを安岡章太郎さんは物語にしております。「コンタ」という紀州犬のオス犬が物語の主人公です。安岡さんはコンタと多摩川べりを散歩するのを日課にしました。庭にいるコンタは安岡さんの作家生活の一部に組み入れられていたのです。コンタも人の心を理解する犬でした。そしてコンタは安岡さんの心にしみる犬だったのです。コンタがどれだけ人の心を理解する犬だったかは近藤啓太郎さんが証言しております。安岡さんの近藤さんがコンタを世話するいきさつを綴った下りは名作そのものです。二人の性格がこの下りにでており、紀州犬に対する近藤啓太郎さんの愛着ぶりもここに表現されております。『愛犬物語』という安岡章太郎さんの本にこのことが書かれております。

 心にしみるいい犬を飼うことができる仕合わせに巡り会うことができるといいですね。程度の大小はあるにしても紀州犬の多くは心にしみる犬たちです。私のところの武蔵号は犬舎のなかで寝そべって1日を過ごしておりますが、その過ごし方がいいのだと武蔵号の子供のオス犬を飼っている高田さんが言うのです。高田さんの飼い犬の紀州犬は高田さんにとって分離不能な存在になっているようです。高田さんは愛犬を仕事に出にも一緒に連れて行きます。家に帰ると愛犬は室内で過ごします。朝になると犬が部屋にきて顔をなめて起こすのだそうです。武蔵号の子供のオス犬を飼っている佐野さんという人も高田さんのように愛犬を職場に連れて行きます。

 紀州犬のオス犬は大きな犬ですが性格のいい犬は高田さんや佐野さんのように何時でも一緒にいたいという思いを募らせるに十分なのです。心に染み過ぎてやるせない思いを抱かせるのです。武蔵号に対する私の思いはこの二人ほどではありません。心にしみる犬を生み出すという意味で私の心にしみるのが武蔵号という紀州犬のオス犬なのです。


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